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出産前後のママさんへ~子どもへの触れ合い不足が永続的な健康問題の原因に?!~

子の幸せを願わない親はいない。

(親になったことはないが。。)

 

全ての生命体は、

自分の子孫が成功することを目標とするよう

太古の昔からプログラミングされているはずだ。

 

ここでいう成功とは、

生存と繁殖のことを指す。

 

それを考えると、

親が子に早く結婚するようにせかすのは、

周りからの視線を気にしているだけではなく

種の繁栄のために遺伝子に組み込まれた

本能なのかもしれない。

(今年30歳を迎えた私に対する母からのプレッシャーはあまり感じないのでホッとしているw)

 

ここでは、

子どもの幸せを願ってやまないママさんには

知っておいてもらいたい事実をお伝えしていく。

▢ ストレスに対する体内の反応

私たちが生活する現代は

ストレス過多状態と言える。

 

特に精神的ストレスは社会問題だろう。

(上司や部下・家族との人間関係、仕事場でのセクハラやパワハラ、将来の経済的不安、電車の遅延や交通渋滞、狭い路地で肩がぶつかる、芸能人に比べて見劣りする容姿、LINEが10分間も既読にならない、、、)

 

ではそういったストレスにさらされ続けると

私たちの体内ではどういった反応が

引き起こされるのだろうか?

 

まずは脳が反応しホルモンを使って指令を出す。

 

するとまるで伝言ゲームのように

別のホルモンが次々と階層的に分泌される。

 

そして最終的に

糖質コルチコイド(特にコルチコステロン)が

副腎という器官から血中に放出される。

 

これをHPA(視床下部‐下垂体‐副腎)系と呼ぶが、

名前は忘れてもらっていい。

 

放出されたコルチコステロンは、

血管を通って様々な部位に影響を与える。

 

筋肉の緊張具合や代謝機能、

食欲のコントロールや睡眠と覚醒のバランス、

刺激に対する反応性などである。

 

ストレスが一過性であれば、

コルチコステロン自体が脳に作用して

この一連のストレス反応に終止符を打つ。

(抑制性のフィードバックループ)

 

もちろんこの反応は、

私たちにとって必要な仕組みだ。

 

しかし、このストレスに対する一連の反応が

赤ちゃん時代のあることがきっかけで

変更されてしまうことが研究によってわかっている。

▢ ストレスを感じやすくなるラット

自分のペットや動物番組で

母親がわが子を舌で舐めたり、

毛づくろいをしたりしているのを

見たことがあるだろうか?

 

これは専門用語で、

リッキングとグルーミングという。

 

ラットを使った研究で、

母親がリッキングやグルーミングにかけた時間が

赤ちゃんラットのストレス反応の仕方に

どのような影響を与えるか調べたものがある。

 

結論から言うと、

母親からリッキングやグルーミングを

あまり受けなかった赤ちゃんラットは、

ストレスをより強く感じるようになり、

また同時にストレス状態が長く続くこともわかった。

(『TOUCH:The Science of Hand, Heart, and Mind/David J. Linden』参照)

 

つまり、

母親とのスキンシップが足りないことは、

上記のストレスに対する一連の反応の仕方に、

変化を引き起こすのだ。

 

しかも“永続的”に!

(このように生後の環境が永続的な変化を生み出す現象をエピジェネティクスという)

 

しかし、一見厄介にも思えるこのシステムが

必要な理由はあるのだろうか?

 

答えは、生物界の不変の原則、

ダーウィン主義的適応論から説明できる。

 

ある動物が生き抜くのが非常に困難な環境では、

母親も赤ちゃんに対して

手厚く愛情を注げないことが予想される。

 

その後そういった過酷な環境で赤ちゃんが生き抜くには

周りの刺激に対して

過敏にストレスを感じることができるラットの方が

生き延びる可能性が高い。

 

少しの異変(物音や気配)を感じただけでも

すぐさま逃げ出すことができるからだ。

 

よって母親からのスキンシップが足りない環境とは、

ストレスにより敏感な方がメリットがあると予想して

体内ではそういった変化をあらかじめ設定しておくのだ。

 

しかしラットにみられるこの結果は、

果たして人間にも当てはまるのだろうか?

▢ 触れ合い不足の多大な影響

人間においても、人の手による触れ合いの機会が

極端に奪われた事例がしっかりと調査されている。

 

例えば、

人出不足の児童施設や保育器に隔離された場合だ。

 

そしてこれまで数多くの研究によって、

明確な結論が出ている。

 

スキンシップや触れ合いが致命的に足りない

乳児や未熟児は、

様々な発達障害を発現させるのである。

(発育不足、嘔吐の多さ、免疫機能不全、認知や運動の発達遅延、愛着障害など)

 

さらに触れ合い不足が改善されなければ、

成人後の問題にも影響を与える。

(肥満、2型糖尿病、心臓疾患、消化器系疾患、不安障害、気分障害、精神疾患、衝動抑制不全などのリスクを高める)

 

当たり前だが、現代社会においては、

ストレス反応が過敏になる変化は、

良い方向に働かないようだ。

(『TOUCH:The Science of Hand, Heart, and Mind/David J. Linden』参照)

▢ 忙しいママでもできる改善策

そうは言っても、

なかなかスキンシップをとる時間がないという

ママが多いのも現状だろう。

 

時間はあるがこの事実を知らなかったママは

今からなるべく自分の子どもと触れ合うようにすればいい。

 

ありがたいことに、

1日20分~60分のマッサージや、

手足を動かす体操をしてあげると、

触れ合い不足の負の影響を打ち消すことができると

研究によってわかっている。

 

またカンガルーケアを受けた子供の方が、

そうでない子供よりもストレス反応が弱く、

睡眠のパターンと認知能力、母子関係が

良好になる調査結果もある。

 

いずれにしても、

親が子に与える愛情(スキンシップや触れ合い)の影響は

絶大ということだ。

 

※もちろんこの記事はしっかりとした研究に基づいた資料を参考に書いてはいるが、私自身この分野の専門家ではないので問題が深刻な場合は専門医に相談してもらいたい

▢ まとめ

以前、私の地元(静岡県田方郡函南町)で開かれた

古くからの友人との飲みの席で、

二人目の息子を出産して数か月後の女友達に、

この触れ合い不足の話しをした時のことだ。

 

そんな理屈ばかり言われても、

実際は色々と大変すぎて無理だから!

と、きつめに言い返されたのを覚えている。

 

それもそうだ。

 

母は大変なのだ。

 

言い方にも問題があったのかもしれない。

 

だがその彼女にも

今この記事を読み終えたあなたにも、

このような事実を知識として

頭の片隅に入れておいてもらえることを

願ってやまない。



記事:BLDA会長 神尾健太  ➡ About Me



 

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