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運動しなくてもいい人なんてこの世に1人もいない説(後編)~じっとしてると体に悪いわけ~

いくらスリムな体型を維持できていても、

いくらヘルシーな食事を心がけていても、

いくらエステやマッサージに通っていても、

美しさと健康は保てない。

 

私たち人類には

定期的な運動が必要不可欠だ。

 

※もしこれに納得できない人は

こちらを読んでいただきたい


→『運動しなくてもいい人なんてこの世に1人もいない説(前編)~人体は動くために設計されている~


人類の進化の歴史を辿れば、

その理由がよくわかる。

 

では一日中じっとしていると

どのようにして

身体に不調や悪影響を及ぼすのか?

 

普段、体をあまり動かさない人の体内では

何が引き起こされるのか?

 

後編では、これらの具体的な過程を

解説していくことにする。

▢ 誤解①-フリーラジカル老化説

運動が健康と美容にとって

絶対的に必要だと主張するにはまず、

業界にはびこる誤解と運動に対する否定的な意見に

対処しなければならないだろう。

 

その代表格がフリーラジカル老化説だ。

 

初めてこの説を聞いた人の為に

簡単にその内容を説明する。

 

フリーラジカルとは簡単に言えば、

暴れん坊のやんちゃ坊主で

やたらと私たちの細胞を荒らしまわる

厄介者の化学物質のことを指す。

 

その厄介者のひとつが

皆さんお馴染みの“活性酸素”である。

 

美容業界やサプリメント業者が

常に悪者扱いをしてきたこの活性酸素が

老化の原因になる根拠は以下の通り。

 

体内に活性酸素が大量発生すると、

細胞がダメージを受ける。

 

ダメージが蓄積すると

細胞の機能低下と量の減少に繋がるか、

あるいはがん細胞を抑制できなくなる。

 

細胞の機能低下もがんも

どちらもいわゆる老化現象の代表だろう。

 

確かにこれは全くもって正解で、その通りだ。

 

だか一方で、

活性酸素は細胞内で極めて重要な

役割を果たしていることも知られている。

 

私たちの細胞は

定期的に生まれ替わっていることを

ご存じだろうか。

 

その際、稀にではあるが

DNAの変異によって、

質の悪い細胞に入れ替わってしまうことがある。

 

そうした場合は、

その悪い細胞を除去しなければならない。

 

これをアポトーシスという。

 

そして何を隠そう、

アポトーシスの引き金を引くのが

いつも悪者に押しやられる活性酸素なのだ。

(いつも悪い面しか評価されない活性酸素が不憫でならない)

 

つまり誤解の一つ目として、

活性酸素は多量に発生させなければ

全く問題ないと覚えておこう。

▢ 誤解②-抗酸化物質

しかしそんなことはどうでもよくて、

活性酸素が何らかの理由で

多量に発生した場合はどうするの?

 

だから“抗酸化物質”が必要なんでしょ?

 

誤解の二つ目はこれだ。

 

その誤解を解く前に、

抗酸化物質とは何か確認しておこう。

 

抗酸化物質とは、

先ほどの活性酸素の悪影響から

細胞を守ってくれる物質のことを言う。

 

ん...本当に?

 

よく聞いてほしい。

 

これまでの全ての

信頼性の高い(美容系企業が絡んでいない)研究で、

抗酸化物質が老化や病気の万能薬になると

証明できたものは一つもない。

(図書:「生命、エネルギー、進化/ニック・レーン」参照)

 

美容健康業界、代替医療の世界では

よく見られる現象だが、

科学的根拠が薄くても誇大に広告するやり口の典型だ。

 

抗酸化物質の抗酸化の効果は、

記憶バイアスや知識バイアス、プラセボ効果の域を

出ないのだろう。

 

しかし現在抗酸化物質として謳われてるものは

いたって身体にいいものばかりなので、

そういった物質や商品を摂取することはオススメする。

▢ 誤解③-運動と活性酸素

さて、

今回の本題はここからである。

 

運動することの否定的な意見で最も多いのが、

運動することで活性酸素が大量に発生する

という考え方だろう。

 

先ほど説明したが、

多すぎる活性酸素は確かに悪となる。

 

ポイントはそこじゃない。

 

三つ目の誤解は、

運動すると活性酸素が大量に発生するという

事実無根の理論の方だ。

 

この理論は呼吸の回数によって

説明されることがよくある。

 

つまり、

呼吸で吸った酸素の2%は活性酸素となり、

身体で悪さをしている。

 

だから呼吸の回数が増える運動は

身体に良くないではないか?

というのだ。

 

これは一見筋が通って聞こえるが、

ちょっと考えればおかしい。

 

数十億年前、

二酸化炭素を栄養に酸素を生み出す生命体が誕生し、

それによって

酸素をエネルギー源とするよう進化してきた動物が、

呼吸によって致命的なダメージを自分に与えるように

進化してくるだろうか?

 

ダーウィンが発見した自然淘汰の力は

そんなものなのだろうか?

 

ましてや私たち人類は、

そのほとんどの世代を通して運動するように

進化してきたはずではないのか?

 

そう、事実は違った。

 

やはりじっとしている方が

体に悪かったのだ。

 

※現在では呼吸から摂取した酸素のうち2%が活性酸素になるという結果自体に疑問を呈する科学者もいる

▢ じっとしてると体に悪いわけ

では

どうしてじっとしていると体に悪いのだろう?

 

ここでの話しは少々ややこしい。

 

主役は、

ミトコンドリア、プロトン勾配、電子、ATP合成装置。

 

聞くだけで読むのをやめたくなるかもしれない。

 

だからかなり簡略して解説していくことにする。

 

私たちの細胞には常にエネルギーが必要なので

常に合成し続ける必要がある。

 

で、実際に今その瞬間にもそうしている。

(食べ物から得た電子が、ミトコンドリア内の内膜にある呼吸鎖を、プロトン勾配を利用して移動した先にあるATP合成装置と結合することによって

 

だが、

赤ワインをグラスに注いでいっても

それを誰も飲まなければ、

グラス一杯になってもう注げなくなるのと

全く同じで、

 

エネルギーも使わなければ、

細胞の中で(電子が)“詰まり”始める。

 

赤ワインの場合はグラスから溢れ返り、

赤く染まったテーブルクロスを洗うのが

面倒なだけだが、

身体の細胞の場合は違う。

 

エネルギーの流れが詰まると、

(細胞内の還元状態が低下して)

フリーラジカルが飛び出る可能性が高くなるのだ。

 

先ほどお伝えしたように、

大量のフリーラジカルは細胞に悪影響を及ぼす。

 

だから、エネルギーの詰まりを解消し、

細胞内の流れを良くするには

運動することによって

エネルギーを消費しなければならないのである。

 

じっとしているとあなたの細胞は

どんどん劣化していく。

 

※尚、テーブルにぶちまけた赤ワインに含まれるポリフェノールには、重要な腸内細菌(ラクトバチルス菌)の繁殖を助け、脂質のレベルを低下させたり、免疫系に指令を出したりするのを助ける効果があるとされる

(『THE Diet Myth/Tim Specter』参照)

▢ まとめ

そろそろ運動を始めなきゃ!

健康と美容の為に運動は必要だ!

 

誰もがわかっていることだろう。

 

わかっているなら直ちに始めよう。

 

運動の種類は何だっていい。

 

運動しなくてもいい人など

この世に1人もいないのだから。

 

だが最後に

一つだけ気になる問題を

提起して終わりにしたい。

 

現在私たちが呼吸の度に吸っている空気は、

私たちの祖先が吸っていた空気とは

随分違うはずだ。

 

排気ガス、化学物質、汚染物質、放射能...

 

これらを吸いながら

激しい運動をすることの被害が

いったいどの程度あるのか?

 

今後の研究に期待したい。



記事:BLDA会長 神尾健太  ➡ About Me



 

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